猫の額

初心者の猫と庭いじり。日々のこと。

本棚

春にして君を離れ

私はアガサクリスティーを、全くと言っていいほど読んでいない。「オリエント急行殺人事件」や「そして誰もいなくなった」のあらすじくらい知っているけど、推理小説も探偵物もあまり興味がなかったので読む機会がなかった。唯一、まともに読んだことがある…

はみだしっこが大人になる時2

「はみだしっこ」については、語るとちょっとやそっとでは済まない。小学生の時から知っているが、本当に読んだのは高校生の時で、その年齢でも非常に難解だった。なんでこんなに感じやすくて、物事を斜めからしか見ないのだろうと思った(特にグレアム!)…

はみだしっこが大人になる時

子供と接していると、どうしても納得できないことが時々ある。その一つは、子供が、自分が傷つきやすいことを大人との交渉の手段にしようとする事である。話の流れを「傷つきやすい子供に気を使わなければならない」という風な感じに持っていこうとするのだ…

コネミ・ダ・マーヤ

私がファンレターなるものを出したのは、山田ミネコが初めてだ。確か高校生だった。 「私が好きな人はホウサヤマ(漢字忘れた)くんに似ています!」などと、バカみたいなことを書いた覚えがある。思い出すと恥ずかしい。 でも私は本当に山田ミネコの漫画が…

マディソン郡の橋

「マディソン郡の橋」という小説が一昔前に流行ったことがあった。アメリカの片田舎で、日常生活に不満を持っている牧場主の妻が、家族の留守中に行きずりのトラック運転手と一週間の恋愛をする、という話だ。 覚えている範囲の荒筋。この主婦は、夫が粗野で…

特別な萩尾望都

私にとって、萩尾望都は特別な漫画家だ。それはおそらく、私くらいの年代の多くの漫画好きにとって同じことが言えるのだと思うけれど、やはりそう思うのは仕方がない。子供のころはまだ少し内容が難しすぎて、理解が及ばなかった部分が多かったけれど、大人…