猫の額

初心者の猫と庭いじり。日々のこと。

青もみじ

気が付いたら、一番好きな季節が終わっていた。緑は濃く、風は少し重たい湿気を含んでおり、季節が移っていることを感じさせる。
私の一番好きな季節は5月の連休のころから中旬くらいまで。月が改まるともういけない。日差しは少し強いけれど、風は爽やかで長袖一枚で過ごせるくらい、それくらいがちょうどいい。この季節の走り、4月の終わりくらいになると、自然に心が少し浮き立って、走り出したい気持ちに駆られる。

そして、この頃の緑が特に好きだ。色はまださほど濃くなく、柔らかな黄緑の細かい若葉がさやさやと揺れているのは、本当に気持ちがいい。中でも緑のもみじ(青もみじ、というのを最近知った)は特に葉が繊細で、葉を透かして日差しが差し込むと、蛍光グリーンの葉が影の黒さと相まって、本当に美しく、いつまでも見ていたくなってしまう。

 今年のこの季節はいつの間にか終わってしまったと思ったが、考えてみれば、今年は高野山と京都に行ったので、いつもの年以上にこの季節を堪能したと言える。京都はどこに行っても青もみじが美しく、天気も良く、とても良い旅行だった。寺社仏閣ももちろん見ごたえがあったが、あの青もみじを見るためにこそ、京都に行ったような気がする。

 と、ここで「もみじ」を変換すると、「紅葉」となるのだが、「もみじ」はやはり紅葉してこそなのか。それを確かめるためにも今度は紅葉の季節に京都に行かなければならないかな、と思う。